STUDY WORK 資格試験

ITパスポート合格のメリットは?どのくらい勉強時間が必要?

近年、ITパスポートは流行りの資格試験と言ってもよいでしょう。IT業界以外の多くの企業でも受験を推奨しています。

私が働いている銀行でも試験対策の研修があり、ITパスポートの取得を全面的にサポートしています。

ITパスポートは必要性あるの?という声にお答えするため、今回は、ITパスポートについて共有したいと思います。

ITパスポートについて

ITパスポートは国家資格

ITパスポートは国家資格です。

国家資格といっても、「弁護士」や「税理士」のような有資格者以外が携わることを禁じられている業務を独占的に行うことができる資格もあれば、
ITパスポートのように業務知識や技能などを評価するものなどたくさんの種類があります。
国家資格を持てるというのもメリットの一つではないでしょうか。

こちら文部科学省のWEBページに載っていた説明文を引用させていただきます。

国家資格とは
 国家資格とは、国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力、知識が判定され、特定の職業に従事すると証明される資格。法律によって一定の社会的地位が保証されるので、社会からの信頼性は高い。
国家資格の分類
1 国家資格は、法律で設けられている規制の種類により、次のように分類できる。 
A)業務独占資格:弁護士、公認会計士、司法書士のように、有資格者以外が携わることを禁じられている業務を独占的に行うことができる資格。
B)名称独占資格:栄養士、保育士など、有資格者以外はその名称を名乗ることを認められていない資格。
C)設置義務資格:特定の事業を行う際に法律で設置が義務づけられている資格。
D)技能検定:業務知識や技能などを評価するもの。

2 国家資格を行う主体は国、地方公共団体、法律で指定された団体に分けられる。
1)国が行う試験(例:司法試験、管理栄養士、学芸員 等)
2)地方公共団体が行う試験(例:栄養士、職業訓練指導員 等)
3)法律で指定された団体が行う試験(例:技術士、衛生管理者 等)
文部科学省 国家資格の概要について


ITパスポートは全ての社会人に必要な「基礎的な知識」を証明する資格

上の図を見て分かる通り、ITパスポートは情報処理の国家資格の中では共通的知識を問う試験であり、全ての社会人に必要な「基礎的な知識」を証明する資格となっています。

ITパスポートは、社会人の方は基礎的な知識を身につけられる、学生の方は、社会人になる前に社会人に必要な知識を身につけられ、周りと差がつけられるメリットがあると思います。

なぜ多くの企業が取得を推奨しているのか

業種関係なく、ITパスポートの受験を推奨している企業が多くなっているようです。
「私、IT業界の人じゃないし、関係ないかな」とか「俺、IT関係の企業に就職するわけじゃないからな」などと思っている方も多くいらっしゃると思います。
なぜ色々な業種の企業で取得を推奨しているのか。私は大きく次の2つの理由があると考えています。

①急激に変化している世の中に対応するため

新型コロナウイルスの影響で、今まででは考えられなかった「テレワーク」や「オンライン授業」などが当たり前になり、この数年で世の中は急激に変化しています。
これらは、ITの技術によって可能になりました。これからはさらに技術が進歩し、変化が加速していくでしょう。
小学校ではプログラミングが必修科目になるなど、わたしたちより若い世代はITの知識があって当たり前になります。そのような時代に必須となる基礎的な知識を得る必要があるためだと考えます。

②ITの人材不足

現在プログラマーやシステムエンジニアの人材が不足していると言われています。それだけでなく、多くの企業において、IT人材が不足しており、DX化をしたいが、できないという問題を抱えている企業は少なくありません。
そのよう企業でITの知識、本業の知識・経験がある人材はとても貴重であり、生産性を高めるためには必須の人材と言えるでしょう。
そのような人材を育てる第一歩としてITパスポート取得を推奨しているのではないでしょうか。

自分の市場価値を高める一歩を踏み出してみるのはいかがでしょうか。

試験内容

項目内容
試験時間120分
出題数小問:100問(*1)
出題形式四肢択一式
出題分野ストラテジ系(経営全般):35問程度
マネジメント系(IT管理):20問程度
テクノロジ系(IT技術):45問程度
合格基準総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上であること

総合評価点
      600点以上/1,000点(総合評価の満点)

分野別評価点
      ストラテジ系  300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
      マネジメント系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
      テクノロジ系  300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
試験方式CBT(Computer Based Testing)方式(*2)
受験者はコンピュータに表示された試験問題に対して、マウスやキーボードを用いて解答します。
採点方式IRT(Item Response Theory:項目応答理論)に基づいて解答結果から評価点を算出します。
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html

ITパスポートの難易度について

みた的難易度 

ITパスポートの難易度は人によって差が大きい試験だと思います。
ノー勉での合格は難しい試験だと思います。ある程度の勉強は必須となってくるでしょう。

しかし、今まで、経営法務や経営戦略、マネジメントの勉強をしてきた方、情報系の仕事であらかじめ知識がある方はかなり簡単な試験に感じるでしょう。
私は中小企業診断士の勉強をしていたため、そこまで苦労することなく合格することができました。

知識が全くない方は、一から勉強する必要があるため とさせていただきました。

合格するための勉強時間について

ITパスポートは先で説明した通りあらかじめ知識がある方とそうでないかで、勉強時間も変わってきます。
今回は私が中小企業診断士の講座でお世話になっているスタディングさんの記事を参考にさせていただきました。

●情報処理についての知識が全くない方

勉強時間は合計で180時間ほどと言われています。1日2時間勉強するとしたら90日間、約3ヶ月程度かかる見込みです。

●情報処理について知識がある方(仕事、大学など)

勉強時間は合計で100〜150時間と言われています。1日2時間勉強するとしたら50日から75日間、約2ヶ月程度かかる見込みです。

といっても、ほとんどの人が「毎日2時間もやってられない」と思うでしょう。
そのような方に向けて私はぜひおすすめの勉強方法を共有します。

勉強時間がない方へ

もし、まだ試験の申込をしていない方は、すぐに申込みましょう。試験日が決まるとやる気もモチベーションも高まりやすいです。

申込はこちら

次に試験日までのスケジュールを考えましょう。
もし試験日まで2ヶ月ある方は単純計算で 150÷60=2.5
毎日2.5時間も勉強する必要があります。毎日2.5時間を3日続けるのはなんとかできそうですが、
それを60日間も続けるのはとても大変です。

しかし、隙間時間を使ったらどうでしょうか。
毎日通勤で30分電車に乗っている方、お昼休み1時間のうち30分をネットサーフィンをしている方などいらっしゃると思います。

この時間を有効活用しましょう!!
自宅やカフェで2、3時間勉強するよりもずっと毎日続けらそうではありませんか。
例で挙げたような方だと1時間30分は隙間時間で勉強できます
つまり1週間のうち5日は、家での勉強は1時間で良いのです。

私はこのように隙間時間を有効活用することを意識して勉強していました。

勉強方法

勉強方法は参考書などを用いて勉強をするか、有料講座を使って勉強するかに分かれるかと思います。

●参考書を用いて勉強

●有料講座を使って勉強

STUDYingさんはおすすめです。講義動画、問題集などかなりクオリティが高く、隙間時間で学ぶことができているため、かなりおすすめです。
(2022年8月現在)
ITパスポート合格コースは¥7,920であり、お手頃な価格となっています。また、現在「合格お祝い制度」として合格したらAmazonギフト券2,000円分がプレゼントされます。
机に向かって勉強する時間が取れない方や、隙間時間を有効的に使いたい方にはぜひ使って勉強してみてください。

まとめ

合格のメリット

  • 社会人
  • 基礎的な知識を身につけられる

  • 学生
  • 社会人になる前に社会人に必要な知識を身につけられ、周りと差がつけられる


ポイント

隙間時間を使う

なるべく短期間で効率よく合格するために、隙間時間の有効活用はとても大切です!!

おまけ〜就活生に向けて〜

就職活動で役に立つのか

結論から申し上げますと、

「役には立つが、大きなアドバンテージにはならない。」

と言えるでしょう。理由は多く2つあると考えます。

1、難易度が高くなく、多くの人が持っているため

学生のうちに社会人の基礎的な知識をつけておくことはとても素晴らしいことで、日頃から意識して取り組んでいる姿勢はとても評価されると思います。
しかし、ITパスポートは国家資格といえど難易度はそれほど高くありません。
有資格者であることで評価されるかというと、企業によりけりと言わざるを得ません。

2、多くの企業が資格取得を推奨しているため、取得して当たり前という考えが浸透しつつある

私が働いている銀行でも、若手はITパスポートの受験は必須となっています。特に若手社員は、積極的に推奨されています。
そのような時代の中で、他の人と差をつけるというのは難しいかもしれません。

就職活動中だけど、受験すべきか?

〜大学3年生、就職活動が終わっている場合

もし、今あなたが大学3年生でこれから就職を控えているが、まだ準備する時間があるという方であるならば、受験を強く推奨します。
「大学3年生の時に何かしないと」とか就職活動に不安がある方は、とりあえず何か行動してみることをおすすめします。
先ほども説明した通り、全ての社会人に必要な「基礎的な知識」を身につけることができます。勉強する価値は大いにあると思います。

就職活動中の場合

一方、これから就活を控えている大学4年生で、一から勉強をしないといけない場合、他のやるべきことと比較して考えるべきです。
就職活動をしている方は、自己分析から業界、企業分析、ES、面接などを毎日のようにこなし、ストレスフルな生活を送るでしょう。
そのような中でも、時間はいっぱいあるし、やる気もある!って方は受験してみてはいかがでしょうか。

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